工業英語(テクニカル・コミュニケーション)とは

工業英語とは一体どのような言葉なのでしょうか。この日本語にあたる英語は“Technical Writing(in English)”または”Technical Communication(in English)”となります。テクニカル・ライティングには、米国でもさまざまな定義がありますが、最近では下記が最も受け入れられているようです。

Technical Writing may be defined as the presentation in written form of technical and scientific information with clarity and precision on a level suitable to the intended audience.
(テクニカル・ライティングとは、科学技術を対象とする読者に合ったレベルで正確に、分かり易く伝えることである。)

-Pearsall, Technical Writing: Methods for College Teachers

つまり、「難解な単語や修飾の多い文体を使わず、また、書く側が自己満足に陥らずに、読み手に対して分かりやすく書く英語」と言うことができます。

基本は3Cs(Correct、Clear、Concise) 

日本工業英語協会では、Clear(明確に)Concise(簡潔に)Correct(正確に)、即ち“3Cs”を工業英語のエッセンスとしています。この基本的な考えは、単に工業分野のみならず、多方面の産業において、製品、技術、サービスに関わる情報伝達全般に応用できます。例えば、オペレーション・マニュアルや製品取扱説明書、仕様書、契約書や特許文書、さらには技術的な内容を含む広告宣伝のコピーなどでも、このスキルを生かせばより良い文章を書けるようになります。

産業界のグローバル化が進む中、英語でのコミュニケーションを必要とする機会は今後もますます増えて行きます。テクニカル・ライティングの基本を学び応用力を身に付ければ、世界で活躍するチャンスが一層広がって行きます。

日本工業英語協会は、1980年の発足以来、テクニカル・ライティングの普及と評価を目的として、工業英検<教育研修を中心に活動しています。

 

 

上図に示したコピー・ライティングと法律関係のライティングは、テクニカルな性格のもののみを考えていますので、 で示した分野が、一般に日本では工業英語として使われている範囲となります。

工業英語は、一般英語と異なります。特に、想像力を働かせながら読ませる文学の言葉遣いとは明らかに異なり、読み手がいろいろに解釈することがないように、はっきりと事実を示すことが工業英語の目的です。

技術情報の交流や輸出入が増えている現在、コミュニケーションの手段として、工業英語の正しい理解と活用が学界、産業界で必須のものとなっています。


 


*Communicationと工業英語*