工業英検の地図には、一瞬でスキルアップできる「魔法」や、いきなり上級へワープできる「抜け道」はありません。
基礎から応用へと積み上げていく、そのプロセスで本当の力がつくのです。



語学は基礎から応用へと段階的に進んでいくことに意味があります。3級受験のために学んだことは必ず1級受験で生かされます。あせらずに1歩ずつ進んでください。
英文法を正しく理解する 盤石な文法力なしに英語の上達は望めない。冠詞や前置詞が1つ違うだけで、意味が変わる文もある。技術文書では、小さな文法ミスが大きなトラブルの種になり得ることを肝に銘じ、あらためて工業英語の視点から英文法に向かい合おう。特に数、時制など日本語と違う概念に注意。
参 『工業英検3級クリア』
   『工業英検3級対策』
ボキャブラリを増やす 工業英検の試験は電気、機械、化学など広い技術分野から出題される。3級受験に必要な語彙は、1・2級の試験にも頻出するので、しっかり覚えておきたい。3・4級の試験に出た単語、技術の現場で常用される表現を集めた『工業英語ハンドブック』を上手に利用して。
参 『工業英語ハンドブック』
   『工業英検4級問題集』
   『工業英検3級問題集』
テクニカルライティングの原則を学ぶ 試験は2級から全問記述式となる。英文テクニカルライティングの原則を知る人と知らない人では、すべての設問で差がつく。3C(Correct、Clear、Concise)という概念とその実践法、センテンスやパラグラフの決まりごと、レトリックの使い方を参考図書で勉強しよう。
参 『技術系英文ライティング教本』
   『工業英検1級対策』
読解力を高める ネイティブの感覚で英語を理解するには、文筆のプロが書いた英文をたくさん読むのが一番。たとえば、英英辞典の見出し語を説明する定義文には3Cのお手本が詰まっている。新聞・雑誌の技術記事、海外企業のサイトも教材の宝庫だ。「文系なので技術の現場を知らない」という人は、精巧なイラストや写真のある図鑑で、モノの構造や機械の裏側を勉強するとよい。
英文のメカニクスを学ぶ 英文を読み書きするとき、たとえば「:」と「;」の役割を正しく理解しているだろうか? ライティングのスタイルガイドとして米出版業界に浸透しているChicago Manual of Style(通称『シカゴ・マニュアル』)などを参考に、句読法や記号の表記法を勉強しよう。技術分野に特化したものでは、マイクロソフト社のManual of Style for Technical Publicationsが有名だ。 表現力をみがく 技術の世界では、できるだけ簡単な言葉、単純な文法、少ない語数で書いた文書が歓迎される。そんな無駄のない英文、和文を書けるようになるには、実際に「手」を動かして数をこなすことが大事。翻訳の仕事をしている人は実務がそのまま勉強になる。そうでない人は過去問題で繰り返し演習を!
参 『工業英検2級クリア』
   『工業英検2級対策』
   工業英検2級問題ダウンロード
スピードをつける 1級筆記試験は時間とのたたかいだ。プロの翻訳者のように、情報を頭の中ですばやく選別し、反射的に書き出すスピードがなければ、全問解答はむずかしい。鉛筆で2時間書き続ける持久力も必要だ。本番と同じ条件で、時間を意識しながら過去問題でシミュレーションしてみること。
参 工業英検1級問題ダウンロード
情報整理力をやしなう 1級では翻訳力のみならず、長文を要約する力、要旨をまとめ表題をつける力が要求される。「経験がないからコツがわからない」という人が多いが、要は情報を整理・整頓する作業である。まずは日本語の新聞、次に英字新聞を教材に、「その記事が一番伝えたいことは何か?」を考える訓練をしよう。新聞の見出しは、表題のつけ方の参考になる。
筆記試験の戦略を固める 過去問題で自分の得意・不得意がわかったら、7つある設問の解答順、それぞれにかける時間の配分を考えよう。白紙の問題を残さず、まんべんなく得点できる戦略を立てること。持ち込む辞書は、使いやすさ(中辞典か大辞典か)や用途(和英か、英英か、技術用語辞典か)を考慮し、必要な2冊を選ぶ。ただし、本番ではいちいち辞書を引いている時間はない、という覚悟で。 面接力をつける 1級受験者ならテクニカルライティングの概念を知っているのは、ある意味、当然。面接官が知りたいのは、その理論を運用する力があるかどうかだ。面接はシナリオのない15分間のライブ。参考書を丸暗記すればいいわけではない。が、日頃から自分の仕事や勉強と関連づけて考えておけば、どんな質問にも落ち着いて対応できるはず。
参『工業英検1級のすべて』

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プロの力を借りる 系統立てて効率良く学習するには、通信教育が有効です。日本工業英語協会では、レベルと目標に合わせたコースを提供しています。実務で役立つスキルを学びながら、工業英検の受験対策にもなる講座です。
3級対策に  2〜1級対策に 
『わかりやすい英文技術文書の書き方コース』
技術文書に共通した書き方の基本がマスターできるコース。言葉の選択、簡潔に書く方法、句読点や記号の使い方、言いたいことを確実に伝える表現法を学ぶ。(3カ月)
『英文テクニカルライティング スキルアップ』
正確・明瞭・簡潔な英文を書くための基本的ノウハウにくわえ、パラグラフライティング、レトリックなどプロのテクニカルライターに必要な手法を学ぶコース。(3カ月)
『英文テクニカルライティング プロジェクト』
自分のライティングの弱点を直したい人、テクニカルライティング・プロジェクトを成功に導くノウハウが知りたい人のために開発された、オンライン対応プログラム。(3カ月)